2006年08月30日

日本文化編「お稽古用の茶道具を買いにいきました」

天王寺での初めてのお茶会の後、
私は、お稽古用の茶道具を買おうと
天王寺にある近鉄百貨店に行きました。

最初、私はこれらの道具が
何売り場に行けばあるのかわからなかったので
とりあえず、和食器のある6階まで行ってみました。

が、やっぱり食器はあるものの
袱紗やら懐紙など、それらしきものは見当たりません。
そこで食器売り場の店員さんに聞くと
美術工芸品売り場のところにあるとのこと。

そうか。お茶の世界って百貨店の中でも
芸術品の分野に入っているわけね。
その時点でなんか敷居が高い感じしますよね。
もっと日常的な、普通に人の暮らしの中で
必要とされている商品を売っている場所には無い。

なんで、こんなことを考えるかというと、
私の携わってきた映画の世界も
実はこういう問題を抱えているわけですね。


映画を芸術作品と考えるか商品と考えるか。
まあ、文学に芥川賞と直木賞があるように
映画の世界も、エンターテイメントとして
一般のお客さんに楽しんでもらう映画と
芸術のように、映画を見慣れた玄人筋に受ける
監督の作家性を重視した映画があるのです。
特に邦画の世界では!

で、私はどっちかというと
一般のお客さんが見て面白いと思ってもらえる
エンターテイメント系の映画の方がなんか好きなんです。
どういう話か見てすぐにわかる。
表現方法とかそういうものは、作る側が伝えたいメッセージ
お客さんに伝えやすくするためのあくまでも技術の一つで
そればっかりを、どうだ、すげーだろ!
と見せたがる映画はあまり好きではありません。

それよりも何よりも、
お客さんが面白いと思ってみるものって
なんかエネルギーが満ちあふれているというか
物語にも俳優さんの演技にもパワーがあって、
とにかく元気なんですよね。

芸術品とかいって、敷居を高くして
わかる人だけにわかってもらえばいい。
とか言っている映画って、
殆どが(そうでないのもありますが)
作り手のマスターベーションで終わってて
見ていてピンとこないことが多い。

お茶の道具も、一つ一つちゃんと見ていけば
本当にいい道具というのは、
物そのものにエネルギーが宿っているのかもしれません。
ただ、私はそこまで、まだ目が肥えてないので
何がいい物かはあんまりわかりませんが。

ただね。さっきも申し上げた通り、
いい物をどんどん見て目を肥やすことは必要だと思うですが
それとは別に、こういう道具類を美術工芸品とかいって
なんか囲ってしまうところが、
お茶の世界を一般に遠ざけてしまっている原因なのではないかと
最近考えたりするんです。

私はね。百円ショップとか好きなんですね。
というのは、安物かもしれないけれど
とにかく百円という、お手頃な値段で
ここまでの商品を作りましたという
商品を出しているメーカー側の企業努力というか
そのパワーをすごいと思っているからです。

前にテレビのバラエティ系のドキュメンタリー
百円ショップの最大手ダイソーにお鍋を納入したい
中小企業の社長さんの奮闘記をやってましたが、
百円のお鍋の原価がなんと99円!
たった1円しか利益がないのに、それでも数が出れば儲けになると
もう、会社も潰れかけているのに必死でお鍋を作っている
姿が映し出されていました。

ダイソーの担当者もまた、そんな企業努力なんか
百も承知で、平気でダメだしするんです。
そうやって両者の涙ぐむような努力があって
余裕で2年は使えるお鍋がたったの百円で私たちは買える。

私、どっちかというと
芸術品ですとか言って、高い位置に座っている商品より
そういう方が好きなんですよね。
なんか物語が見えて。

まあ、こればっかりは好き好きなんですけどね。
ただ、私、百円ショップで
茶道具もどきとか売ってくれたら
遊び感覚で買ってしまうなと思いました。


まあ、もちろん、きちんと百貨店の美術工芸品コーナーでも
勉強するつもりではいますが。

ああ、そういえば
ダイソーには懐紙と茶筅は売ってましたね。
懐紙は100円で、茶筅は300円でした。
ただ、茶筅は2〜3回使ったら
なんか先が割れてきてしまいましたが。
お茶会で聞いたら、Made In Chinaだそうですが、
それでもなんか、こういう無駄使いはちょっと楽しかったですね。

で、話はもとにもどって、
美術工芸品売り場に行くと、そこには
裏千家セットとかいう
懐紙も黒文字も袱紗も扇子も全部セットになったのが
2000円〜3000円ぐらいのお手頃価格で売っていたのですが
結局それは買いませんでした。

何故かというと
買いにいった時点で
いつものごとく下調べが不足していたからです。

店員さんがニコニコ笑って私に聞いてきました。
「お裏さんですか? 表さんですか?」
「は? お裏さん?」
「いえ、裏千家ですか? 表千家ですか?」
「どっちでしょう」

それぐらい調べてから行け!
とあちこちから突っ込まれまくられそうですが
結局わからなかったので、
何も買わずに帰ってきました。

でもまあ、負け惜しみかもしれんけど
後で阪神百貨店で買った
道具の方が上等だもんね。
ふん


★阪神でのお買い物一覧★
(【茶道具・骨董品】龍善堂さん/阪神百貨店・梅田本店9階)

tsuzuri_win.jpg○つづれ紙入れ(二重袋)¥3,675(税込み)









hukusa.jpg○塩瀬袱紗¥2,300〜¥4,500
○色袱紗¥3,500
※袱紗は裏千家の場合何色でも良いそうですが
 最初は赤にした方が無難です。
 でも私はこの色が気に入ったので
 買ってしまいました。



kuromoji.jpg○黒文字¥630









ougi.jpg○扇子¥800〜1200
※扇子は、私が源氏物語が好きなので「源氏香」にしました。源氏物語54帖のうち最初の「桐壺」と「夢浮橋」だけ無い。ああ、「雲隠」も無いですけど、あれはそもそも帖名だけで物語自体が無いですからね。
(こんな事書いても源氏物語自体を知らん人には
 何のことかわらかないと思いますが)


kaisi1.jpg○懐紙¥150
○防水無地(懐紙)¥250

posted by 多織。 at 18:37| Comment(1) | TrackBack(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
すごい、何をやるにしても頭をコンコンと叩かれるみたいですなぁ。
ちょい順応力に問題がありますなぁ。
若いですな、貴女は。
率直に言ってそんな印象。
なんで、貴女みたいな人がお茶やってますねん。
茶道なんて貴女をターゲットとしていないのでは。
もっと人間がゴチャゴチャしている世界が向いてそう。
静かな、無の時間を淡々と経過する、その中にチラッと精神性が垣間見る、なんて、そのギャップは面白いんだけどね。
Posted by 中年真っ只中 at 2006年09月05日 00:10
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Tracked: 2006-09-05 20:00

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Tracked: 2006-09-06 00:04