お茶を入れる際に
棗<なつめ>(お抹茶を入れる入れ物)とか
茶杓<ちゃしゃく>(お抹茶をすくうスプーンみたいなもの)
を拭く布のことを言います。
裏千家と表千家とそれぞれ
袱紗の種類が違うのですが、
私の習っている裏千家の場合、
初心者は赤い袱紗が一般的だそうです。
ただ、色は何色でもいいそうで
私はグリーンが綺麗だったので
それを買って始めることにしました。
ところが、一回お稽古に行くと、
袱紗がお抹茶の粉で汚れます。
で、その汚れたまんまの袱紗で
次回以降のお稽古も色んなものを拭くのです。
汚くないのか?
私はそう思い、ある日
その汚れた袱紗を洗ってみることにしました。
一応、エマールを使って洗って
その後、「低」でアイロンもかけてみました。
大失敗。
布がテロンテロンになった上、
二枚の布の重なり部分がゆがんでいる。
先生に後日尋ねてみたところ、
袱紗は基本的には洗わないそうで
汚れれば、汚れるほど
お稽古をしていると思われるそうです。
でも、その割には
お茶を始める前に手を洗えとか
道具を洗えとか
(棗と茶杓は洗ったらダメ)
やたらと清潔にしたがる癖に
拭くものは汚くていいなんて
なんてことでしょう。
私はどこか潔癖なところがあって、
この袱紗についた抹茶の染みが
気になって仕方ありません。
それで、この間も阪神百貨店に行って
夏の絽の袱紗を買ったんですが
夏が終わってそのまま仕舞ってしまったら
虫がつきそうでどうしたらいいのかわかりません。
「タンスにゴン」とか入れるのか?
先生は呉服などの洗い張りを
しているところでクリーニングしてもらったら
とかおっしゃいましたが
それもどうなの?と
袱紗が二重になっているのも
なんか変ですね。
ふつうのフキンはタオル地にしても
一枚じゃないですが。
一枚の布をわざわざ二つ折りにして
縫ってあるんですよ。
その方が分厚くて拭きやすいからかしら。
それやったら布地変えたらいいやんと思いません?
で、理由がよくわからなくて
それがなんか気持ち悪くて
千利休<清原 なつの (著) >
の漫画を読んでみたのですわ。
千利休というと、お茶の世界を確立した人として
有名ですが、これを読むと
彼が武器商人として得た利益で
お茶の世界を作っていったことがわかります。
で、このお茶がまた政争の道具として使われた
非常に生臭い世界で、お茶は確立されたのですが。
最期、千利休は豊臣秀吉に切腹を命じられて
自分の美意識をとって死の道へと進みます。
また、当時秀吉の奥さんだったねねさんも
お茶にはまった一人ですね。
京都の高台寺は、ねねが晩年お茶の世界を
繰り広げたお寺で有名ですね。
で、なんで、ねねがはまったかというと、
やっぱり旦那の浮気というか本気の恋がですね。
とても癪に触っていたのではないかと。
秀吉は晩年、淀君という若い愛人にどっぷりはまります。
今までずっと秀吉を支え続け、身を粉にして働き
百姓から太閤の地位まで出世させた。
そういう自分の立ち居地というものが
夫の裏切りによって揺らいでゆく。
で、またこの愛人が秀吉の憧れの君の娘で
「トロフィーファイフ」というかね。
偉くなった自分にたいするご褒美に
高貴な娘を自分のものにできる快感を
秀吉は堪能してたわけです。
ところが、この淀君は、秀吉のことをにっくき父の仇で
性的にはそれなりに満足させられてたかもしれないけど
精神的には
この田舎のどん百姓出が、
おまえ、ええ加減にせーよ!」
とかボロカス思っていたのかもしれない。
石田三也のような若い愛人も側に居たし、
でも心優しいねねさんは、そういう淀君の気持ちも
わかるねんけど、なんかムカつくという。
だけど私、北政所(きたのまんどころ)だし、
あんまりみっともないところも見せられないし。
そういう、人間がもっているドロドロした感情を
お茶の消臭成分が「一気に消臭〜!」
してくれたのかもしれません。
私も最近、ムカムカすることが多くて
だいぶイライラしてるんですけど
不思議とお茶をすると落ち着くですよね。
お茶、恐るべし!
あ、なんとなく袱紗の謎も解けそうですね。
なるほど、
「清濁、併せ呑む」が必要なのかと。
話は変わりますが、
最近、以前一緒に映画を作った
友達からメールが来ました。
水戸短編映画祭に出展した作品が
ノミネートされたみたいで、
残念ながら、賞はとれなかったみたいですけど
審査員には結構好評だったようで良かったな
と素直に思いました。
今は、地元に帰って
お父さんの靴屋さんの後を継いで
経営にタッチしているそうですが、
廻り道でもその方がかえってよかったかなと。
普通の人が普通にしていることを
地道にやった方が、結果的には
お客さんの気持ちを捉えた作品が
できると思うからです。
彼は絶対に将来超大物の映画監督に
なると思いますね。(私見ですが)
あきらめないでね。と返事しておきました。
まあ、東京では色んな人と仕事しましたが、
こうやって、直接連絡くれるのは彼くらいのもんで。
自分の人徳の無さにガックリ。
やっぱり直接連絡もらえるのが
一番嬉しいですよね。


